今回の銘柄研究はリース業界のトップクラスで連続増配・高配当銘柄として人気の 8593 三菱UFJリースです。
リース事業各社はどれも高配当ですが、三菱UFJリースは10万円以下で購入できるので株初心者には買いやすいですね。
三菱UFJリース 事業内容
2007年にダイヤモンドリースとUFJセントラルリースが合併して誕生して以来、リース・ファイナンスをコア事業として、積極的にM&Aを行い事業を拡大しています。
事業セグメントは大きく2つ
「カスタマーファイナンス事業」「アセットファイナンス事業」
コロナショックで気になる航空関係のリースも手がけています。
- 国外・海外カスタマービジネス
- 航空
- 不動産
- ロジスティクス
- 環境・エネルギー
- ヘルスケア
- インフラ・企業投資
事業構成ですが、カスタマービジネスとアセットファイナンス事業の航空で7割を占めます。
決算概要 2020年3月期
2020年3月期の決算短信からまとめです。
- 不動産、航空、環境・エネルギー関連が堅調で売上高増益(+6.9%)
- 営業利益は+14.3%増益、過去最高益を更新
- 純利益は3期連続で過去最高益を更新
- 配当金25円(+1円50銭)で21期連続増配
- 配当性向は30%台を維持
- 2021年3月期の見通しは困難のため、2021年3月期の配当金は未定
過去最高益更新、21期連続増配と2020年3月期としては素晴らしい内容ですが、気になるのは2021年3月期の見通しですね。
決算短信に記載のある前提の元では当期純利益が350〜400億程度(2020年当期純利益700億)との見通しですので、減配の可能性もあるのでしょうか。
ただ検討次第では、中期経営計画で示した配当性向30%を超える可能性もありとされているので株主還元の配当については重要視しているようです。
引用 https://www.lf.mufg.jp/investors/library/account/pdf/20200522_10.pdf
業績・財務
主な業績・財務関係の指標をまとめましたと言いたいところですが、数字上は非の打ちどころがありません。笑
唯一の懸念は収益の30%を占める航空機リースでしょうか。
あとは三菱UFJ銀行と出資している日立キャピタル(8586)との経営統合も気になるトピックですね。
2016.3 | 2017.3 | 2018.3 | 2019.3 | 2020.3 | |
売上高 [百万円] | 825,845 | 838,886 | 869,948 | 864,224 | 923,768 |
営業利益 [百万円] | 88,272 | 79,112 | 79,285 | 80,371 | 91,853 |
営業利益率 [%] | 10.7 | 9.4 | 9.1 | 9.3 | 9.9 |
自己資本比率 [%] | 12.0 | 12.2 | 12.7 | 13.0 | 12.4 |
EPS | 61.45 | 59.77 | 71.57 | 77.28 | 79.44 |
配当金 [円] | 12.3 | 13 | 18 | 23.5 | 25 |
ROA | 1.1 | 1.0 | 1.2 | 1.2 | 1.2 |
ROE | 9 | 8.4 | 9.3 | 9.4 | 9.2 |
配当性向 [%] | 20 | 21.8 | 25.2 | 30.4 | 31.8 |


株価状況
2020年6月12日時点の株価状況です。
みんなの株式の目標株価は693円となっています。
PBRか判断しても割安ですね。
2020年3月期の配当25円の場合配当利回りは4.8%ですので、高配当になります。
株価 [円] | 519 |
配当利回り [%] | — |
PER [倍] | — |
PBR [倍] | 0.59 |
時価総額 [百万円] | 464,938 |
株主優待 | なし |
1年チャート

5年チャート

取引履歴
配当権利前の3月25日に購入していますので、ただいま含み損です。笑
現保有数:100株
2020年3月25日 100株 @555.99円 買い
含み損:-3699円
購入理由
購入理由としては以下の通りです。
- 連続増配銘柄で高配当なので。笑
- 高配当のリース関連の中でも購入しやすい株価なので。
まとめ
3月のコロナ暴落からの戻しという点では、同業の東京センチュリー(8439)と比較すると弱いですね。
東京センチュリーも三菱UFJリースと同様に航空リース事業を抱えておりますが、2020年度業績予想と年間配当金維持を決算でアナウンスしているのが大きいのでしょうか。
リース業界は高配当の銘柄ばかりですので、別の機会に比較をしてみたいと思います。
以上です。
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